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Essay
心のうちを話すのは。
#2「仕事が好転した日」

髪を乾かすほんの何分かが、”自分自身と向き合う”そんな時間になれたらいい。
cado cuauraのブランドメッセージ「Pure in. ピュア生きる」は自分自身の心に素直に生きることでもあります。

エッセイ「 心のうちを話すのは。」第1弾は、4シリーズに渡ってファッションライター/スタイリストの角 佑宇子(すみ ゆうこ)さんが担当。
今回のテーマは「仕事」
仕事の捉え方や大切にしていること、マイルールは人それぞれです。
多くの人が暮らし働くこの世界で、ある一人の女性の心のうちを垣間みていただければと思います。



♯2 「仕事が好転した日」

人は同じモノ・コトに対して
ときに肯定的に、ときに否定的に感じることがある。

その違いはなんだろう?

多分、きっとソレを受け入れる「私の心」が整っているかどうかの違いかもしれない。


cado cuauraの爽やかで力強い風もまた、私の心の受け入れ方次第でいかようにでも変化するのだ。

それは、まるで自分の心のバロメーター見ている気分にもなる。


毎夜22時。今夜もまたcado cuauraの風に吹かれながら、自分の気持ちを振り返る。


♯2 「仕事が好転した日」について

個人事業主で働き始めて今年で7年になる。

今でこそ安定した収入を得られるようになったがここに行き着くまでには相当、精神的な苦労を強いられた。

もちろん、全ては自分の責任なのだが……。自分のサービスが全く持って売れなかった数年間は正直、今でも思い出したくないほどの黒歴史だ。


なぜこんなに頑張っているのに報われないのか。

なぜこんなに辛いのに誰もわかってくれないのか。

なぜ誰も私を認めてくれないのか。


心にゆとりがなくなると、人を攻撃し始める。

自分が売れないのは他人が自分を認めてくれないからだ。

私を見る他人の目でさえ憎らしく感じていた。

だけどある日、「しまちゃん」という人に出会ってから一変した。

しまちゃんは、私より3つ上の経営者。
小さな会社ながらも立派に社員を抱え、奥さんと子供を養っていた。

たった3歳差でしかないのにこうなれる人と、なれない私の違いは何なのだろうと疑問に思っていた。

だが、その答えはすぐにわかった。


しまちゃんは人に好かれていた。

しまちゃんを知る者から、しまちゃんの悪口など一切聞かなかった。

彼が声をかければ、ざっと数十人はすぐに駆け寄るだろう。

でも、しまちゃんが愛されるのは私でもよく理解できた。

だって、彼はいつも朗らかで優しくて、安らぎを与えてくれたから。
彼は人に好かれる以上に、人を愛していたということを知った。

そんな彼が私を見てふと、この言葉を残してくれた。


「 僕ね、いつも心に決めていることがあるんだ。それは自分の仕事が誰かのおかげで成り立っていることを常に忘れないこと。誰かが求めてくれなければ僕はご飯を食べていけない。そして世の中の全てのことは、そうした誰かの優しさや努力のおかげで成り立っているんだよね。 」



私は、独立をしてから彼の言葉を聞くこの日まで
誰かに感謝をしたことがあっただろうか。

貯金残高が1万円を切っても生きていられたのは、何も言わずに実家に住まわせてくれた両親のおかげだ。

家に帰ればご飯があり、暖かい布団でよく眠れる。ありがたいことだ。

友達がいるおかげで孤独じゃない。おかげさまで健康だ。



私は、一体何を見ていたんだろう。
何を勝手に被害者ぶって周りを敵と思い込んでいたのだろう。


もっと感謝すべきことがたくさんあった。
ないものばかりに目がいって、今手にしているものの幸せに気づかなかった。
それに対してなんの感謝もしていなかった。


そう思うと胸の中のざわざわした気持ちがスッと取れて気持ちが途端に穏やかになった。嘘かと思うかもしれないが、仕事が好転したのはそれからだ。

しまちゃんを通じて知り合った友達が私に新しい仕事を紹介してくれたのだ。

誰かのおかげで、私がある。
そのことを教えてくれたしまちゃんや友人には感謝してもし尽くせない。



もちろん感謝をすれば必ず仕事がうまくいくという短絡的な話ではない。

しかし自分の私利私欲にばかり意識をおいて働くのと、誰かを想って働くのでは仕事に対する成果も周りの評価も大きく違うものがある。


心のあり方一つで、身の振る舞いが変わり、人生の結果も変わる。

その秘訣は「おかげさまで」という言葉に隠されているのかもしれない。




角 佑宇子(すみ ゆうこ)
ファッションライター/スタイリスト
ファッションスタイリストの経験を経て2014年からライター活動を開始。anan web・女子SPA!などの女性向けライフスタイルメディアにて主にファッション・美容・恋愛コラムを執筆している。なお、今回の文中のイラストと写真も担当。絵を描いたり、妄想したり、漫画を読んで号泣したりする日々を暮らしている。

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